この記事でわかること
- ChatGPT Workが使えるプランはどれか(無料プランでは使えません)
- 使用量の数え方——CodexやExcel連携と「枠を分け合う」仕組み
- ChatGPT Workでできること8つを、非エンジニア向けに1つずつ
- Sol・Terra・Lunaの選び方と、UltraやFastといった動作設定
- ファイルを勝手に触られないための権限設定(3つのモード)
「AIに作業そのものを任せたい」という方はこちら
ChatGPTに資料の下書きを作らせる。
ここまでは、すでに多くの会社でやっていることだと思います。
ただ、実際の仕事はそこで終わりません。
必要な情報をあちこちから集め、体裁を整え、ファイルに保存し、関係者に共有する——この前後の作業は、結局どこかで人が引き取ってきました。
ChatGPT Work は、この「人が引き取っていた部分」までAIに任せるための機能です。
ゴールを伝えると、AIが手順を自分で分解し、アプリやファイルをまたいで作業を進め、完成した成果物まで持っていきます。
ただ、いざ使おうとすると「自分のプランでは表示されない」「どこまで任せていいのか分からない」という壁に当たります。
この記事では、使えるプランの確認から、実際にできること、安全に使うための設定までを順番に整理します。
ChatGPT Workとは?「答えるAI」から「やり切るAI」へ
ChatGPT Workは、ChatGPTの中にある「長い作業をこなして、完成した成果物を返す」ためのモードです。
OpenAIの公式ヘルプでは「longer, multi-step work and finished deliverables(長く複数の手順を踏む仕事と、完成した成果物)のために設計されたエージェント」と説明されています(出典:OpenAI Help Center「ChatGPT Work and Codex」)。
これまでのChatGPT(Chat)は、質問すると画面に答えが返ってくる相棒でした。
Workは、ゴールを伝えると自分で手順を分解し、必要な情報を集め、資料や表やレポートまで仕上げます。
「回答をもらう」から「作業を渡す」へ、AIとの付き合い方が変わるのがWorkの本質です。

💡 なるほどポイント:ChatとWorkとCodexの関係
ChatGPTには「Chat(会話・調べもの)」と「Work(作業をやり切る)」があり、デスクトップアプリにはさらに「Codex(ソフトウェア開発)」が加わります。
Codexは開発者向けですが、その技術基盤がWorkにも使われています。
「開発者だけの道具」だったものが、非エンジニアの日常業務にも降りてきた——という位置づけです。
まず確認:ChatGPT Workが使えるプランは?
まずは使えるプランを整理していきましょう。
結論から言うと、ChatGPT Workは有料プラン向けの機能で、無料プラン(Free)とGoでは使えません。
OpenAIの公式ヘルプにも「Work is available on ChatGPT web and mobile for eligible paid plans(対象の有料プラン向け)」と明記されています(出典:OpenAI Help Center)。
| プラン | 月額(米ドル) | ChatGPT Work |
|---|---|---|
| Free | $0 | ✕ 使えない |
| Go | $8 | ✕ 使えない |
| Plus | $20 | ○ 使える |
| Pro | $100(5x)/$200(20x) | ○ 使える(枠が大きい) |
| Business | 要問い合わせ | ○ 使える |
| Enterprise・Edu | 要問い合わせ | ○ 使える(管理者設定が必要) |
出典:ChatGPT Learn「Pricing」の機能別提供表(2026年8月時点)
混同されやすいのが、開発者向けのCodexは無料プランとGoにも含まれている点です。
「Codexは全プランで使える」という情報が、そのまま「Workも全プランで使える」と誤って伝わっているケースがよく見られます。
WorkとCodexは使用量の枠を共有しているため、なおさら紛らわしくなっています。
なお、Enterprise・Eduで使う場合は、ワークスペース側の設定が前提になります。
管理者が「Work Cloud(クラウドで動かす)」と「Work Local(手元のPCのファイルを扱う)」を別々に許可できる仕組みなので、会社のアカウントで表示されない場合は、まず管理者に確認をしましょう。
使用量はどう数えるのか——「5時間枠」と共有プール
Workには「1日◯回」といった分かりやすい上限がありません。
公式ドキュメントによると、ローカルのメッセージとクラウドのチャットが「5時間ウィンドウ」を共有し、加えて週単位の上限が適用される場合があるという設計です(出典:ChatGPT Learn「Pricing」)。
もうひとつ押さえておきたいのが、ChatGPT Work・Codex・ChatGPT for Excelなどが、ひとつの使用量プールを分け合っているという点です。
つまり、Excel連携で大量の処理を回した日は、その分Workに使える枠が減ります。
「昨日は動いたのに今日は止まる」という現象は、たいていこれが原因です。
| モデル | Plus(5時間あたりの目安) | Pro 20x(同) |
|---|---|---|
| GPT-5.6 Sol | 10〜100 | 200〜2,000 |
| GPT-5.6 Terra | 25〜200 | 500〜4,000 |
| GPT-5.6 Luna | 250〜2,000 | 5,000〜40,000 |
出典:ChatGPT Learn「Pricing」。ローカルメッセージの目安で、タスクの複雑さによって大きく変動します。
幅がかなり広いことに気づかれたと思います。
これは「1回のお願いの重さ」で消費量が変わるためで、長時間動き続ける調査タスクは、短い質問の何十倍も枠を使います。
軽いタスクはLuna、日常のタスクはTerra、深く考える必要がある仕事だけSol——という使い分けが、そのまま費用対効果の話になります。
実際のモデルの切り替えは下記の画像を参照してください。

ChatGPT Workでできること——8つの機能
ここからが本題です。
Workが「やり切る」ために備えている機能を、業務での意味を添えて1つずつ見ていきます。
💡 先に知っておきたい:Workには「使える場所」が2つある
ChatGPT Workは、ブラウザやスマホ(Web・モバイル)とパソコンにインストールするデスクトップアプリの両方で使えますが、できることが同じではありません。
Web・モバイル版のWorkはクラウド上で動くため、手元のパソコンのファイルを直接開いたり、画面を操作したりはできません。
公式ヘルプにも「Work on web and mobile cannot directly access files on your computer」と明記されています。
以下の各機能には、どちらで使えるかを付けています。
コネクター(アプリ連携)
社内の情報をAIに見せる入口
Gmail・Googleドライブ・カレンダー・Slack・Notionなど、普段使っているサービスとChatGPTをつなぐ機能です。
つないだ範囲の情報を横断して読み取れるようになるため、「メールの内容を踏まえて資料を作る」といった仕事が成立します。
読み取りだけを許すのか、書き込みまで許すのかは、アプリごとの権限設定で決まります。
Web・モバイル/デスクトップ
Skills(スキル)
やり方を「部品」にして使い回す
繰り返す作業の手順・テンプレート・参照資料をひとまとめにして登録しておく仕組みです。
公式では「再利用でき、共有もできるワークフロー」と説明されています。
ここで大事なのは、Skillsは「AIに学習させる」ものではなく「手順書を渡しておく」ものだという点です。
だからこそ、中身を人が読んで直せますし、チームで同じ品質を再現できます。
Web・モバイル/デスクトップ
Scheduled Tasks(定期実行・イベント起動)
人が始めなくても動き出す
「毎週月曜の朝に実行」といった時間指定に加えて、出来事をきっかけに動かす(イベントトリガー)こともできます。
対応しているのは、Gmailの新着メール・Slackチャンネルの新着メッセージ・GitHubのプルリクエストなどです。
Slackを見張らせる場合は、対象チャンネルに @ChatGPT を追加しておく必要があります。
なお、この機能はFreeとGoでは利用できません。
トリガーの作成・編集はWebとモバイルで行い、デスクトップアプリは既存のタスクの表示のみに対応しています。
Web・モバイル/デスクトップ
Computer Use(パソコン操作の代行)
API連携のない業務システムにも届く
デスクトップアプリで、AIが画面を見ながらクリックや入力を代行する機能です。
公式では「clicking, typing, and moving files where they need to go」と説明されています。
連携機能を持たない社内システムや、一括処理のボタンがないサービスでの単純な繰り返し作業で力を発揮します。
ただし提供地域に制限があるため、利用可否は各機能のドキュメントで確認が必要です。
デスクトップアプリのみ
内蔵ブラウザ
調べものと作業を1つの場所で
デスクトップアプリにブラウザが組み込まれており、Webから情報を集めたり、ブラウザ上のツールを操作したりできます。
「調べて、まとめて、成果物にする」までが同じ画面で完結するため、コピー&ペーストの往復が減ります。
デスクトップアプリのみ
Sites(Webページの作成・公開)
社内向けの共有ページを最短で
作ったWebページをそのまま公開できる機能です。
社内向けのダッシュボードや、案件ごとの共有ページを手早く用意したいときに向いています。
Free・Goを除く有料プランが対象で、公開範囲は管理者が制御できます。
ただし現時点ではEEA(欧州経済領域)・スイス・英国では利用できません(出典:OpenAI Help Center「Using Codex with your ChatGPT plan」)。
Web・モバイル/デスクトップ
Appshots(画面をそのまま渡す)
説明するより見せたほうが早いとき
macOS版で、左右両方のCommandキーを同時に押すと、いま一番手前にあるウィンドウの画像と読み取れるテキストがチャットに添付されます。
エラー画面や設定パネルなど「言葉にしにくい状態」をそのまま相談できるのが利点です。
原則は新しいチャットが立ち上がりますが、直前60秒以内に触っていたチャットがあれば、そこに追加されます(出典:ChatGPT Learn「Appshots」)。
デスクトップアプリのみ(macOS)
Record & Replay(実演してスキル化)
手順書が書けなくても任せられる
macOS版で、作業を一度やって見せるだけで、それを再利用できるスキルに変換できる機能です。
公式でも「説明するより見せたほうが早い、安定した繰り返し作業に向いている」と位置づけられています。
Computer Useが有効であることが前提で、EU・スイス・英国は対象外です。
録画中は画面の内容が読み取られるため、パスワードなどを入力しないよう注意が必要です。
デスクトップアプリのみ(macOS)
この8つに加えて、デスクトップ版では音声でWorkに話しかけてタスクを始めさせることもできます。
音声の利用時間はプランごとの別枠ですが、そこから始めた作業自体は通常の使用量プールを消費します。
中小企業にとって現実的な入口は、01のコネクターと02のSkillsです。
いきなりパソコン操作を任せるより、「いつもの手順を1つ登録して、同じ品質で出せるようにする」ほうが、失敗が小さく効果が見えやすいためです。
モデルと動作設定——Sol・Terra・Lunaの選び方
WorkではGPT-5.6ファミリーの3つのモデルを選べます。
公式は「どれが賢いか」ではなく用途の違いとして説明しています(出典:ChatGPT Learn「Models」)。
| モデル | 向いている仕事 | 業務での例 |
|---|---|---|
| Sol | 深く考える必要がある仕事 | 答えが決まっていない検討、設計が要る資料の構成づくり、込み入った調査 |
| Terra | 日常のタスク | 報告書の作成、資料の分析、日々のやりとりの整理 |
| Luna | 軽量なタスク | 抽出、分類、フォーマット変換、定型の要約 |
あわせて、どれくらい深く考えさせるかを Light / Medium / High / Extra High から選べます。
さらに踏み込んだ設定として、次の2つがあります。
- Max:1つの課題により長い時間をかけて考えさせる。速さより深さが要るときに使う
- Ultra:サブエージェント(分身)に作業を分担させて並行処理する。分割できる大きな仕事向け
公式には「ほとんどのタスクにMaxやUltraは必要ない」とはっきり書かれています。
また、速度を上げる Fast mode もありますが、その分クレジットの消費が増えます。
設定を強くするほど枠が早く減るので、「常に最強」で回すのは費用面で得策ではありません。
安全に使うための権限設定——3つのモード
手元のファイルを触らせる以上、「どこまで勝手にやらせるか」の線引きが導入判断の中心になります。
ただし、この権限設定はデスクトップアプリ(およびCLI・IDE拡張)のものです。
Web・モバイル版のWorkはクラウドで動き、手元のファイルを触らないため、この選択肢自体が出てきません。
デスクトップアプリの権限は次の3つです(出典:ChatGPT Learn「Permissions」)。
| モード | 動き | 想定される使いどころ |
|---|---|---|
| Ask for approval(既定) | 指定した作業範囲の中で動き、その外に出る前に手を止めて確認する | まずはここから。ほとんどの業務はこれで足りる |
| Approve for me(設定名 Auto-review) | 範囲は同じだが、外に出る要求を自動レビューに回す | 確認の回数を減らしたいが、丸投げはしたくないとき |
| Full access | 承認なしでどのファイルも編集し、コマンドも実行できる | 公式が「データ損失・漏えいのリスクが大幅に高まる」と明記。安易に選ばない |
内部的には「動ける範囲(Sandbox)」「いつ確認するか(Approval policy)」の2つの制御が組み合わさっており、承認を人が出すか自動レビューに回すかが切り替わる仕組みです。
なお、初回はデスクトップアプリの「設定 > 一般」で使いたいモードを有効にする必要があります(既定で選べるのはAsk for approvalのみ)。
社内で使うなら、まず既定のAsk for approvalのまま始め、Full accessは組織のルールを決めてから検討するのが安全です。
この線引きの考え方は、生成AIの社内ルール・利用ガイドラインの作り方でも扱っていますので、あわせてご覧ください。
導入前に押さえておきたい注意点
- 提供が段階的に広がっている:対象アカウントへ順次展開されているため、条件を満たしていてもすぐに表示されないことがあります
- 地域による制限がある:SitesはEEA・スイス・英国で利用できず、Computer UseやRecord & Replayにも地域制限があります
- 会社のアカウントは管理者設定が優先される:個人で有効にできない項目があります
7月の発表内容の全体像については、ChatGPTが大きく変わった——Chat・Work・Codex統合と新モデルGPT-5.6をやさしく解説で解説しています。
ツールの選択で迷っている方は、Claude Code vs Codex、非エンジニアにおすすめはどっち?もあわせてどうぞ。
まとめ——「使えるかどうか」を先に確かめる
この記事のポイント
✓ ChatGPT Workは有料プラン向け。FreeとGoでは使えない
✓ 使用量は5時間枠+週次上限。CodexやExcel連携と枠を共有する
✓ 入口はコネクターとSkills。いきなりPC操作を任せない
✓ モデルは用途で選ぶ。設定を強くするほど枠は早く減る
✓ 権限は既定のAsk for approvalから始める
ChatGPT Workは、AIを「相談相手」から「作業を任せる相手」に変える機能です。
ただし、プラン・権限・使用量という3つの前提を押さえずに始めると、「使えない」「止まった」「勝手に触られた」のどれかに当たります。
まずは自社のプランを確認し、既定の権限のまま、繰り返している作業を1つだけ渡してみるところから始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料プランでもChatGPT Workは使えますか?
A. 使えません。
ChatGPT Workは対象の有料プラン向けの機能で、FreeとGoは対象外です。
「全プランで使える」と説明されている場合、開発者向けのCodexと混同されている可能性が高いです(Codexは無料プランにも含まれています)。
Q. 有料プランなのにWorkが表示されません。なぜですか?
A. 対象アカウントへ順次展開されているため、条件を満たしていても表示までに時間がかかることがあります。
会社のアカウントの場合は、ワークスペースの管理者がWorkの利用を許可しているかどうかも確認してください。
クラウドでの利用と、手元のPCのファイルを扱う利用は、別々に制御されています。
Q. パソコンのファイルを勝手に削除されたりしませんか?
A. 既定の「Ask for approval」では、指定した作業範囲の外に出る前に確認が入ります。
承認なしで動く「Full access」は、公式にも「データ損失や漏えいのリスクが大幅に高まる」と明記されている設定です。
社内で使う場合は、既定のまま始めることをおすすめします。
Q. Sol・Terra・Lunaはどれを選べばいいですか?
A. 迷ったら、日常のタスク向けであるTerraが基準になります。
抽出や分類のような軽量なタスクはLuna、答えが決まっていなかったり設計が必要だったりする「深く考える必要がある仕事」はSolです。
上位モデルほど使用量の消費が早いため、作業の重さに合わせて切り替えるのが結果的に長く使えます。
Q. 使用量の上限に達したらどうなりますか?
A. 作業中のやりとりは、公正利用の範囲で最後まで続けられる設計になっています。
その後は、上限がリセットされるのを待つか、クレジットを追加購入するか、軽いモデルに切り替えて続ける方法があります。
残量はアプリの使用状況ダッシュボードで確認できます。
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