Copilotのライセンスはあるが、実務でどのように活用すればいいかわからない——Microsoft 365を導入している企業様から、よく伺うお悩みです。
千葉県松戸市に本社を構え、SES事業を手がける株式会社コム・ネット様も、Copilotのライセンスをお持ちでしたが、業務ではほとんど使っていない状態でした。
2026年9月、代表を含む経営層・管理職の3名を対象に、議事録とSESのマッチングという日々の業務を題材にした120分のAI活用研修を実施しました。
事後アンケートでは、満足度は3名全員が5、理解度は平均4.7でした。
この記事でわかること
- 研修前:Copilotのライセンスはあるが、ほとんど使っていない。SESマッチングのメール確認と議事録で、月約30時間
- 研修:120分・全6章。議事録エージェントを作るワークと、SESのマッチングをAIに任せる2つの方法の実演
- アンケート:満足度は3名全員が5。議事録エージェントのワークとマッチングの方法2を、3名全員が「使えそう」と回答
■ ご支援した会社
| 企業 | 株式会社コム・ネット |
| 事業 | ITシステムソリューション、IT技術者派遣(SES)など |
| 研修 | SES事業でのAI活用研修(オンライン・120分・3名・2026年9月実施) |
| ツール | Microsoft 365 Copilot、ChatGPT、Codex |
| Web | https://www.comnet-ltd.co.jp/ |
| 採用 | IT技術者を随時募集中 コム・ネット様の採用情報 |
研修前の状況——Copilotのライセンスはあるが、ほとんど使っていなかった
コム・ネット様はMicrosoft 365を導入済みで、Copilotのライセンスもお持ちでしたが、業務ではほとんど使っていない状態でした。
一方で、日々の業務には、時間のかかる作業が2つありました。
■ 受講者のご回答(原文)
・SESマッチングのメール確認時間が平日、毎日1時間以上かかっていること
・議事録作成と確認に、隔週で約5時間以上かかっていること
■ 研修前のご回答を月に換算
SESマッチングのメール確認
月 約20時間
平日、毎日1時間以上(平日20日で換算)
議事録の作成と確認
月 約10時間
隔週で約5時間以上(月2回で換算)
マッチングのメール確認と議事録だけで、月に約30時間かかっている計算です。
研修の準備を進める打ち合わせの中で、議事録作成とSESのマッチングをAIで効率化したいというご要望を伺い、研修のカリキュラムに組み込みました。
研修の内容——Copilotの基本から、SESマッチングの実演まで
研修は6つの章で構成しました。
前半で、AIの特性と社内で使い始めるときの線引きを押さえ、後半でコム・ネット様の業務に寄せた実演とワークを行いました。

議事録の課題は、2章でCopilotのエージェント機能を使うワークとして扱いました。
マッチングは5章で、実演用に用意した架空の案件メールと人材データを使い、2つの方法をお見せしました。
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧ください
| 比べる点 | 方法1:Copilotのエージェント | 方法2:Codex |
|---|---|---|
| やり方 | エージェントに手順を覚えさせ、案件と人材の情報をAIに渡す | フォルダごと預けて「マッチングして」と話しかける |
| 判断の基準 | 指示文の中に採点ロジックを入力 | AGENTS.md(Codexが作業の前に読む手順書のファイル)に採点ロジックを入力 |
| 推奨場面 | 追加費用なしで、まずは今の環境で試したいとき | 件数が増えて、1件ずつ採点することが負担になったとき |
■ AIにマッチングを任せたときの流れ(方法1・2共通)
STEP 1
AIに案件と人材の情報を渡す
案件メールと、人材のサマリ・スキルシート
STEP 2
決めた基準で採点する
採点ロジックは指示文や手順書に書いて固定
STEP 3
点数とその理由が出る
組み合わせごとに、推薦か・何を確認すべきか
STEP 4
営業担当が最後に確認
確認すべき条件だけを先方とすり合わせる
■ 出力の例(研修日に方法2で実行した結果・架空のデータ)
案件5件×人材2名の10組を採点し、推薦の基準を満たした3組が出力されました。
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧ください
| 組み合わせ | 総合点 | 判定 | 営業担当が確認すること |
|---|---|---|---|
| 生命保険の基幹系 × 人材A | 100点 | 推薦 | 精算条件(140〜180時間)への合意 |
| 地方銀行の勘定系 × 人材B | 100点 | 推薦 | 2回目の面談の対面参加日程 |
| 地方銀行の勘定系 × 人材A | 83点 | 条件確認の上、推薦 | 希望単価が上限を5万円超える/在宅日数の調整/銀行業務の知識(経歴書に記載がないため「未確認」) |
いずれの方法でも、案件と人材の組み合わせごとに、マッチ度の点数とその理由まで出力させることができます。
「条件確認の上、推薦」という判断まで理由つきで出てくるため、営業担当が最後に確かめる箇所がはっきりします。
事後アンケートの結果——満足度は3名全員が5
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧ください
| 項目 | 結果(回答3名) |
|---|---|
| 満足度(5段階) | 平均5.0(3名全員が5) |
| 理解度(5段階) | 平均4.7(5が2名、4が1名) |
| 「使えそう」と思った内容 | 議事録エージェントのワーク、SESマッチングの方法2(どちらも3名全員) |
| 今後AIを使ってみたい業務 | 案件と人材のマッチング、提案文・メールの作成、議事録(いずれも3名全員) |
| AIを使い続けるために必要なサポート | 詰まったときにすぐ質問できる窓口、自分たちで作るのが難しい仕組みを作ってもらえること(どちらも3名全員) |
出典:コム・ネット様の事後アンケート(2026年9月・回答3名)
業務課題を題材にしたことで、議事録作成とマッチングが、「使えそう」と「今後AIを使ってみたい業務」の両方で、3名全員から前向きな回答を得られました。
研修で見た内容を、自分たちの困りごとにそのまま当てはめて考えていただけたことが、回答から読み取ることができます。
受講者の声——3名とも、明日から試すことを挙げた
■ 最も印象に残ったこと
「SESマッチング方法2の手法、恐れ入りました!」
「SESマッチングについて、とても参考になりました。chatGPT(Codex)を導入するメリットも分かり、前向きに検討したいと思いました。」
「AIがここまで進化しているのかと実感しました」
■ 明日から試してみようと思ったこと
「まずはChatGPTで1アカウント有料版を契約すること」
「まずは、copilotのエージェントを作成して活用したいと思います。」
「自分で作りたいと思った事が思いどおりにAIで作れるのかを試してみようと思います」
※事後アンケートのご回答を原文のまま掲載しています
業務課題を題材にしたことで、「契約する」「作成する」「試す」と、3名それぞれから行動の形で答えが返ってきました。
研修前後の変化——Copilotで効率化する業務と、次に使うAIを社内で判断できた
研修前は、Copilotのライセンスはあるものの、ほとんど使っていない状態でした。
研修では、まずCopilotでできること・できないことを押さえ、そのうえでCopilot以外のAIツールの特長と、Codexを使ったマッチングの実演をお見せしました。
研修中・研修後のお話からは、当面はCopilotのエージェントで効率化し、ゆくゆくはChatGPT(Codex)の導入を検討する、という方針を伺いました。
アンケートでも、ChatGPTの有料版の契約と、Copilotのエージェントの作成が、それぞれ次に試すこととして挙がっています。
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧ください
| 項目 | 研修前 | 研修後 |
|---|---|---|
| Copilotの使い方 | ライセンスはあるが、ほとんど使っていない | Copilotでできること・できないことを理解。議事録エージェントのワークは3名全員が「使えそう」と回答 |
| SESのマッチング | メールの確認に平日毎日1時間以上 | Copilotのエージェントと、Codexの2つの方法を比較。Codexの方法を3名全員が「使えそう」と回答 |
| 次の一歩 | どの業務に、どのAIを使えばよいかが決まっていない | 3名それぞれが次に試すことを回答(ChatGPTの有料版を1アカウント契約/Copilotのエージェントを作成/作りたいものがAIで作れるか試す)。研修中・研修後のお話では、当面はCopilotのエージェントで効率化し、ゆくゆくはChatGPT(Codex)の導入を検討する、という方針を伺った |
出典:コム・ネット様の事後アンケート(2026年9月・回答3名)と、研修中・研修後のお話より
まとめ
コム・ネット様の研修では、Copilotの基本から始めて、SESのマッチングという本業の作業にAIを当てはめるところまでを120分で扱いました。
弊社の研修では汎用的な使い方ではなく、業務課題を題材にしております。
だからこそ、研修のあとには「どの業務で、何から使うか」が決まり、実務での活用がグッと近づきます。
「ライセンスはあるのに、使い方がわからない」状態から抜け出す一歩目は、自社の時間がかかる業務を棚卸しするところから始まります。
その1つを、研修の題材にしてみませんか。
人材・SES業界での活用は、人材・SES業界の生成AI活用——CA/RA業務を変える4つの型でも詳しく紹介しています。
なお、株式会社コム・ネット様では、IT技術者を随時募集されています。
ご興味のある方は、コム・ネット様の採用情報をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 3名ほどの少人数でも、研修を依頼できますか?
A. はい。
コム・ネット様は代表を含む3名でのご受講でした。
少人数の場合は、一人ひとりの業務に寄せて内容を深めやすくなります。
Q. 自社の業務に合わせた内容にできますか?
A. はい。
コム・ネット様では、打ち合わせで伺った、議事録作成とSESのマッチングをAIで効率化したいというご要望を受けて、SESのマッチングを独立した章として組み込みました。
Q. 研修の時間はどのくらいですか?
A. 今回は120分で実施しました。
内容と人数に合わせて、60分、120分、180分の3つから、組み合わせての受講まで設計が可能です。
※例:120分と180分で計5時間分の設計や、180分×2回の計6時間など
自社の業務を題材にしたAI研修を、ご相談ください
株式会社Orcaは中小企業向けに、完全カスタムのAI研修と伴走型のAI活用支援を提供しています。
打ち合わせで伺った業務を題材にして、研修の翌日から使える内容を設計します。
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