この記事でわかること
- WordPressとAIをつなぐ3つの方法と、REST APIが最適な理由
- プラグインなしでClaudeが記事を書いて下書き投稿するまでの仕組み
- 実際の設定手順(アプリパスワード発行〜SEOメタ設定まで)
- ブログ執筆の各工程がどのくらい効率化されるか
「自社でもAIとWordPressを連携させたい」という方はこちら
そもそもWordPressとAIをつなぐ方法は3種類ある
「ClaudeにWordPressの記事を書かせたい」と思ったとき、実は接続方法が3種類あります。
| 方法 | プラグイン | 安定性 | 設定の手間 |
|---|---|---|---|
| MCP(旧・wordpress-mcp) | 必要 | △ 開発終了済み | 中 |
| MCP Adapter(新・公式) | 必要 | △ 開発途中 | 高 |
| REST API直接(本記事) | 不要 | ◎ WordPress標準 | 低 |
MCPを使ったWordPress連携は2026年現在も開発途中で、プラグインのインストールが必要な上、ツールが正しく読み込まれないケースも多く報告されています。
一方、REST APIはWordPressに標準搭載されており、追加プラグインは一切不要。
アプリケーションパスワードを1つ発行するだけで、ClaudeからAPIを叩けます。
「シンプルで安定している方を選ぶ」——これがREST APIを選んだ理由です。
※ MCPを使った連携方法が気になる方はこちらも参考に:
・旧MCP(wordpress-mcp)— GitHub
・新MCP Adapter(公式)— GitHub
WordPress REST APIとは?(1分でわかる)
WordPress REST APIとは、WordPressの機能を外部のツールやプログラムから操作するための「接続口」です。
WordPress 4.7以降に標準搭載されており、特別な設定なしに使えます。
- 記事の作成・更新・削除
- カテゴリ・タグの設定
- 下書き保存・公開状態の変更
- メタディスクリプション・スラッグなどSEO情報の設定
エンドポイント(接続先のURL)は https://あなたのサイト/wp-json/wp/v2/posts の形式で、ここにリクエストを送るだけで記事を操作できます。
実際の設定手順(アプリパスワード発行〜SEOメタ設定まで)
設定はたった4ステップです。プログラミングの知識は不要で、所要時間は15〜20分ほどです。
Step 1:WordPressでアプリケーションパスワードを発行する
WordPress管理画面から ユーザー → プロフィール を開き、ページ最下部の「アプリケーションパスワード」セクションへ進みます。
任意の名前(例:Claude Code)を入力して発行ボタンを押すと、xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx 形式のパスワードが表示されます。
この画面を閉じると再表示できないため、必ずコピーしておきましょう。
Step 2:Claude Codeの設定ファイルに認証情報を保存する
プロジェクトフォルダ内の .claude/settings.local.json に、以下のように環境変数として保存します。
{
"env": {
"WP_USERNAME": "WordPressのユーザー名",
"WP_APP_PASSWORD": "発行したアプリパスワード(スペースなし)",
"WP_API_URL": "https://あなたのサイト/wp-json/wp/v2/posts"
}
}
⚠️ セキュリティ上の注意
認証情報(ユーザー名・パスワード)は絶対にAIのチャット画面に入力しないでください。Claude Codeに入力したテキストはAnthropicのサーバーに送信されます。設定ファイルへの書き込みは、必ずメモ帳などのテキストエディタで直接行いましょう。
Step 3:接続テストを行う(外部ターミナルで実行)
PowerShellをClaude Codeとは別のウィンドウで起動し、以下のコマンドを実行します。WordPressにテスト用の下書きが作成されれば接続成功です。
$cred = [Convert]::ToBase64String([Text.Encoding]::ASCII.GetBytes("ユーザー名:アプリパスワード"))
$body = '{"title":"接続テスト","status":"draft"}'
Invoke-RestMethod -Uri "https://あなたのサイト/wp-json/wp/v2/posts" -Method Post -Headers @{Authorization="Basic $cred"; "Content-Type"="application/json"} -Body $body
⚠️ なぜ外部のPowerShellを使うのか
Claude Codeの ! コマンド経由で実行すると、コマンドの内容(認証情報を含む)がAnthropicのサーバーに送信されます。パスワードなどの機密情報を含むコマンドは、必ずClaude Codeの外のターミナルで実行してください。
Step 4:記事作成ルールをClaude Codeに定義する
「どんな記事を書くか」のルールをClaude Codeに覚えさせます。
文体・見出しのSEO設計・表のデザイン・投稿前の確認フローなどを設定ファイルに記載しておくことで、毎回同じ品質の記事が自動生成されます。
一度設定すれば、以降は「〇〇について記事を書いて」と指示するだけです。
Step 5(オプション):SEO・メタ情報もAPIで一緒に設定する
REST APIでは記事本文だけでなく、SEOに必要なメタ情報もまとめて設定できます。
以下のフィールドを投稿データに追加するだけです。
| フィールド | 役割 | SEO/AIOへの効果 |
|---|---|---|
excerpt | メタディスクリプション | 検索結果の説明文に反映(120〜160文字推奨) |
slug | URLスラッグ | キーワードを含む短いURLに設定 |
categories | カテゴリID | 記事のテーマを検索エンジンに伝える |
tags | タグID | 関連キーワードの網羅性を高める |
実際の投稿コードはこのようになります。
$postData = @{
title = "記事タイトル"
content = "本文HTML"
excerpt = "メタディスクリプション(検索結果に表示される120〜160文字の説明文)"
slug = "article-url-slug"
status = "draft"
categories = @(1)
tags = @(5, 8)
} | ConvertTo-Json -Depth 3
なお、AIOSEOやYoast SEOなどのSEOプラグインが有効な場合、プラグイン固有のメタフィールド(OGPタイトル・noindex設定など)もAPIから設定できます。
詳細は各プラグインのREST API対応ドキュメントをご確認ください。
実際に何ができるようになるか
① テーマを指示する
「〇〇について、中小企業の経営者向けに記事を書いて」と伝えるだけ。
② Claudeが執筆する
SEO・AIO対応の構成設計、キーワード配置、FAQ生成まで、ルールに沿って一気に書き上げます。
③ 自動で下書き投稿
REST API経由でWordPressに下書きとして自動投稿されます。公開操作は人間が行う設計なので、勝手に記事が出ることはありません。
④ WordPressの管理画面で微調整
下書きに入った記事を確認し、アイキャッチ画像を設定して公開——この最終チェックだけが人間の仕事です。
ブログ執筆はどのくらい効率化されるか
| 工程 | 従来(人間のみ) | AI連携後 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| テーマ・構成設計 | 30〜60分 | 5分(壁打ちのみ) | 約85%削減 |
| SEOキーワード設計 | 20〜30分 | 2分(自動生成) | 約90%削減 |
| 本文執筆(2,000〜4,000字) | 2〜4時間 | 3〜5分 | 約95%削減 |
| WordPress入稿・整形 | 20〜40分 | 1分(API自動投稿) | 約95%削減 |
| 合計 | 3〜5時間 | 15〜20分 | 約90%削減 |
1記事あたり3〜5時間かかっていた作業が、15〜20分に短縮されます。
「書く」という行為そのものをAIに委ね、人間は「何を書くか」と「最終チェック」に集中できる状態です。
まとめ・次のステップ
WordPressとClaude CodeのREST API連携は、複雑なプラグイン設定なしに実現できます。
必要なのはアプリケーションパスワード1つだけ。MCPが開発途中である今、最も安定して使える方法です。
- 月4本の記事を目標に、まず1ヶ月続けてみる
- 投稿ルール(カテゴリ・タグ・文体)を自社用にカスタマイズする
- 執筆時間を記録して、効率化の効果を数値で確認する
よくある質問(FAQ)
Q. プログラミングの知識がなくても使えますか?
A. 使えます。Claude Codeへの指示は日本語で行い、APIへの投稿もClaudeが自動で実行します。
コードを書く必要はありません。
Q. 勝手に記事が公開されることはありますか?
A. ありません。投稿は必ず「下書き」状態で行い、公開前に必ずユーザーの確認を取ります。
Q. 認証情報の管理はどうすればいいですか?
A. 設定ファイル(settings.local.json)に保存し、AIのチャット画面には絶対に入力しないでください。
アプリケーションパスワードは通常のログインパスワードとは別物で、管理画面からいつでも無効化できます。
Q. WordPressのバージョンは関係ありますか?
A. REST APIはWordPress 4.7以降に標準搭載されています。現在の最新版を使っていれば問題ありません。
弊社では中小企業向けにAI活用支援を行っております。
「自社でもこういった仕組みを作りたい」「まず何から始めればいいかわからない」という方は、
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