「Claude Codeを使い始めたけど、みんなが言っているCLAUDE.mdって何?」
「作った方がいいのは分かるけど、何をどう書けばいいのか分からない…」
そんな声をよく聞きます。
この記事では、Claude Codeの”指示書”であるCLAUDE.mdの正体と書き方を、非エンジニアの方にもわかるようにやさしく解説します。
コピペで使えるテンプレも用意したので、読み終わったらすぐに1枚作れます。
この記事でわかること
- CLAUDE.mdとは何か(1文でいうと「Claudeへの常設の指示書」)
- ファイルがどこに置かれ、どう読み込まれるのかの仕組み
- グローバル/プロジェクトなど置き場所の階層と使い分け
- 書き方の基本と、コピペで使えるテンプレ例(個人開発/ビジネス利用)
- よくある失敗とFAQ
CLAUDE.mdとは?1文でいうと「Claudeへの常設の指示書」
CLAUDE.mdとは、Claude Code(Anthropic社のAIコーディングツール)に対して「毎回このルールで動いてね」と伝えるための、テキストで書かれた指示書ファイルです。
Anthropicの公式ドキュメントでは、Claudeにプロジェクトの背景を持たせるための「あなたが書く指示(instructions you write to give Claude persistent context)」と説明されています。
Claude Codeは、会話を始めるたびに”記憶ゼロ”の状態からスタートします。
そのため、放っておくと毎回「このプロジェクトはこういう構成で」「テストはこのコマンドで」と説明し直すことになります。
CLAUDE.mdは、その”毎回説明していること”を1枚に書いておくためのファイルです。
Claudeはセッション開始時にこのファイルを読み込み、書かれた内容を前提として動いてくれます。
💡 なるほどポイント
CLAUDE.mdは「READMEのAI版」とよく例えられます。
人間の開発者向けの説明書がREADMEなら、Claude向けの説明書がCLAUDE.mdです。
ただしClaudeはこれを”絶対のルール”ではなく”強い前提(コンテキスト)”として扱うため、具体的で簡潔に書くほど従ってくれやすくなります。
「.mdファイル」とCLAUDE.mdの関係
そもそも「.md」という拡張子は、Markdown(マークダウン)という記法で書かれたテキストファイルを表します。
見出しを「#」、箇条書きを「-」で書くだけの、とてもシンプルな形式です。
CLAUDE.mdは、この普通のMarkdownファイルに「CLAUDE」という決まった名前を付けたものにすぎません。
特別なアプリは不要で、メモ帳やVS Codeなどのテキストエディタで開けます。
つまりCLAUDE.mdは「特別なファイル形式」ではなく、Claude Codeが自動で読みに行く”決まった名前のMarkdownファイル”です。
mdファイルそのものの開き方・作り方をもっと基礎から知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
👉 関連記事:mdファイル(.md)とは?開き方・作り方をやさしく解説【初心者向け】
CLAUDE.mdの役割と、読み込まれる仕組み
CLAUDE.mdの役割は、Claudeに「毎回持っていてほしい前提知識」を渡すことです。
公式ドキュメントでは、次のような内容を書くのが向いているとされています。
CLAUDE.mdに書くと良いこと
✓ ビルド・テストのコマンド(例:コミット前に npm test を実行)
✓ コーディング規約・命名ルール(例:インデントは半角スペース2つ)
✓ プロジェクトの構成(例:API処理は src/api/handlers/ にある)
✓ 「常に〇〇して」という決まりごと
読み込みの仕組みはとてもシンプルです。
Claude Codeはセッション開始時に、作業フォルダから上のフォルダへとたどりながらCLAUDE.mdを探し、見つけたものをすべてまとめて読み込みます。
複数のCLAUDE.mdが見つかった場合は上書きされるのではなく、上位フォルダの内容が先、作業フォルダに近い内容が後、という順番でつなげて読み込まれます。
そのため、全体ルールを上位に、個別ルールを手元に置く、という重ね方ができます。
なお、CLAUDE.mdはあくまで”コンテキスト(前提情報)”として渡されるため、システム的に強制されるものではありません。
「必ずこの操作を止めたい」といった強い制御が必要な場合は、CLAUDE.mdではなくフック(hook)などの仕組みを使う、というのが公式の考え方です。
置き場所の階層(グローバル/プロジェクト)を使い分ける
CLAUDE.mdは、置く場所によって”効く範囲”が変わります。
公式ドキュメントでは、大きく次の4種類が紹介されています(下にいくほど適用範囲が狭く・具体的になります)。
| 種類 | 置き場所 | 効く範囲・使いどころ |
|---|---|---|
| 組織ポリシー | OSごとの管理領域 (例:macは /Library/Application Support/ClaudeCode/CLAUDE.md) |
会社の全員に共通で効かせる。IT部門が配布する全社ルール向け |
| ユーザー(グローバル) | ~/.claude/CLAUDE.md |
自分の全プロジェクトに共通で効く。個人の好み・書き味の指定向け |
| プロジェクト | ./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.md |
そのプロジェクト内でチーム全員に効く。構成・規約など。Gitで共有できる |
| ローカル(個人用) | ./CLAUDE.local.md |
そのプロジェクトの”自分だけ”の設定。Git管理外にする(.gitignore推奨) |
迷ったら、まずは「個人の好みは ~/.claude/CLAUDE.md」「プロジェクトのルールは各フォルダの CLAUDE.md」の2つから始めれば十分です。
両方あると、個人ルールの上にプロジェクトルールが重なって読み込まれます。
CLAUDE.mdの書き方の基本
難しい書式はありません。
普通のMarkdownで、見出し(##)と箇条書き(-)を使ってルールを並べるだけです。
公式が挙げている「効くCLAUDE.mdの書き方」のコツは、次の3点に集約されます。
具体的に書く
「きれいに書いて」ではなく「インデントは半角スペース2つ」のように、検証できるレベルで書く。抽象的な指示ほど守られにくくなります。
見出しと箇条書きで構造化する
だらだらした文章より、セクション分けした箇条書きの方がClaudeも人間も読みやすい。関連する指示はグループにまとめます。
短く保つ(目安200行以内)
長いファイルはコンテキストを圧迫し、かえって指示が守られにくくなります。公式は1ファイル200行以内を目安に挙げています。
ちなみに、ゼロから手で書かなくても、Claude Codeで/initコマンドを実行すれば、コードベースを解析してCLAUDE.mdのたたき台を自動生成してくれます。
まずは /init で作り、そこに自分だけが知っている前提を足していく、という進め方が一番ラクです。
作成後の中身は/memoryコマンドで一覧・編集できます。
もう少し進んだ書き方として、@ファイルパスと書くと別のMarkdownファイルを読み込ませる「インポート」も使えます(例:@README でREADMEを取り込む)。
指示が増えてきたらファイルを分割して整理できる、と覚えておけば十分です。
コピペで使えるCLAUDE.mdテンプレ例
ここからは、そのまま使えるテンプレを3種類用意しました。
プロジェクトのフォルダに CLAUDE.md という名前で保存し、あなたの状況に合わせて書き換えてください。
① 個人開発向け(最小構成)
# CLAUDE.md(プロジェクト直下に置く)
# プロジェクト概要 - このリポジトリは個人開発の〇〇(例:家計簿アプリ)です。 - 使用技術: React + TypeScript ## コマンド - 開発サーバー起動: npm run dev - テスト: npm test - コミット前に必ず npm test を通すこと ## コードのルール - インデントは半角スペース2つ - コメントは日本語でOK - 変更後はビルドが通ることを確認する ## お願い - 大きな変更をする前に、方針を先に説明してから実装すること
② ビジネス利用向け(チーム開発)
# CLAUDE.md(Gitで共有・チーム全員に効く)
# プロジェクト: 〇〇サービス 社内向けの〇〇管理システムです。担当外の領域は変更しないこと。 ## ディレクトリ構成 - API処理: src/api/handlers/ - 画面: src/pages/ - 共通部品: src/components/ ## コーディング規約 - 命名はキャメルケース(camelCase) - 1関数は50行以内を目安に - 例外処理は必ず入れる ## 開発フロー - 作業はmainブランチで直接せず、必ずブランチを切る - コミット前に npm run lint と npm test を実行 - 秘密情報(APIキー等)はコードに直書きしない ## 禁止事項 - 本番DBへの直接操作 - 依存パッケージの勝手なアップデート
③ 個人の好み向け(グローバル設定)
# ~/.claude/CLAUDE.md(全プロジェクトに効く自分の好み)
# 全体の好み - 回答は日本語で、結論から簡潔に。 - 実装する前に、何をするか1〜2行で先に伝えてから進めること。 - 専門用語には短い補足を1文つける。 - ファイルを大量に作らず、既存ファイルの編集を優先する。
③のようなグローバル設定は、全プロジェクトに効くので”あなたの操作スタイル”を固定するのに便利です。
①②のプロジェクト設定と組み合わせると、共通の好み+案件ごとのルールを両立できます。
よくある失敗
つまずきポイントと対策
✕ 指示が抽象的すぎる → 「きれいに」「ちゃんと」ではなく、コマンド名や数値まで具体的に書く。
✕ 盛り込みすぎて長大になる → 200行を超えると逆に守られにくい。1ファイル200行以内を目安に。
✕ 矛盾したルールが混在 → 複数のCLAUDE.mdで指示が食い違うと、どちらか一方が勝手に選ばれる。定期的に見直す。
✕ ファイル名を間違える → 「Claude.md」「claude_md」等は読まれない。正しくは大文字の CLAUDE.md。
✕ 読み込まれたか確認しない → 効いていないと感じたら、Claude Code内で /context を実行し、実際に読み込まれているか確認する。
CLAUDE.mdは”一度書いて終わり”ではなく、Claudeが同じミスを繰り返したら書き足す、という育て方が基本です。
使いながら少しずつ精度を上げていきましょう。
次のステップ:スキルやコマンドで自動化を広げる
CLAUDE.mdで”常設の前提”を渡せるようになったら、次は繰り返し作業を部品化する段階です。
Claude Codeには、CLAUDE.mdと相性のよい仕組みがいくつもあります。
あわせて読むと、活用の幅がぐっと広がります。
👉 Claude Codeのスキル(Skills)おすすめ厳選ガイド
👉 Claude Codeのコマンド(スラッシュコマンド)使い方ガイド
👉 mdファイル(.md)とは?開き方・作り方をやさしく解説
よくある質問(FAQ)
Q. CLAUDE.mdは必ず作らないといけませんか?
A. 必須ではありません。
なくてもClaude Codeは動きます。
ただし、毎回同じ説明を繰り返している・指示がブレると感じるなら、作ると一気に安定します。
まずは /init でたたき台を作るのがおすすめです。
Q. ファイル名は「claude.md」でも大丈夫ですか?
A. 正しい名前は大文字の CLAUDE.md です。
WindowsやmacOSは大文字小文字を区別しない場合もありますが、公式表記に合わせて大文字で作るのが安全です。
Q. グローバルとプロジェクト、両方置いたらどうなりますか?
A. 両方読み込まれます。
上位(グローバル)の内容が先、プロジェクトの内容が後という順でつながって読み込まれるため、共通ルールの上に案件ごとのルールを重ねられます。
Q. 書いた内容が守られないことがあるのはなぜですか?
A. CLAUDE.mdは”強制ルール”ではなく”強い前提(コンテキスト)”として扱われるためです。
指示を具体的にする・矛盾を減らす・短く保つと従いやすくなります。
絶対に止めたい操作は、フック(hook)など別の仕組みで制御します。
Q. CLAUDE.mdと「自動メモリ(auto memory)」は何が違いますか?
A. CLAUDE.mdは”あなたが書く指示”、自動メモリは”Claudeが自分で書き溜める学び”です。
ルールや規約はCLAUDE.mdに、作業中に判明したコマンドやコツはClaudeが自動メモリに、と役割が分かれています。
まとめ
この記事のポイント
✓ CLAUDE.mdは「Claudeへの常設の指示書」。決まった名前のMarkdownファイル。
✓ セッション開始時に、フォルダをたどって見つけた分がまとめて読み込まれる。
✓ 置き場所は「グローバル(~/.claude/)」と「プロジェクト(各フォルダ)」の使い分けが基本。
✓ 書き方のコツは「具体的・構造化・200行以内」。まずは /init でたたき台を作る。
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