この記事でわかること
- ChatGPT Codexの主要8機能が「それぞれ何ができて・いつ使うのか」
- 非エンジニアの営業・事務・企画で、どの機能がどんな業務に効くのか
- 結局どの機能から触ればいいか(非エンジニア向けの優先順位)
前回の記事では、ChatGPTの「Codex(コーデックス)」が”考えるAI”から”実行するAI”へ進化したこと、その全体像をお伝えしました。
今回はその続編として、Codexの主要な機能を1つずつ、非エンジニアの実務目線で解説します。
「Codexが何かはわかった。で、実際どう使うの?」に答えるのがこの記事です。
まだ全体像を読んでいない方は、先に「ChatGPT Codexとは?できること全体像を非エンジニア向けに徹底解説」を読むと、この記事がぐっと分かりやすくなります。
なお、Codexは2026年に入って何度も大型アップデートを重ねているツールです。
提供機能や対応範囲はプラン・管理者設定・地域によって変わるため、本記事の内容は2026年7月時点の情報として読んでください。
Codexの主要機能マップ(まず全体を俯瞰)
細かい解説に入る前に、これから紹介する8つの機能を一覧で並べます。
「使える環境」と「非エンジニアへのおすすめ度」もあわせて見てください。
| 機能 | ひとことで言うと | 主に使える環境 | 非エンジニアおすすめ度 |
|---|---|---|---|
| ① コーディング・タスク実行 | 指示した作業を自分で仕上げる | アプリ/クラウド/CLI | ★★★ |
| ② PC自動操作(Computer Use) | 画面を見てクリック・入力する | デスクトップアプリ | ★★☆ |
| ③ 役割別プラグイン | 営業・分析など仕事道具とつなぐ | アプリ/CLI | ★★★ |
| ④ Codex Sites | 言葉だけでWebアプリを作り公開 | アプリ(上位プラン) | ★★☆ |
| ⑤ Annotations | 成果物の一部だけ指定して直す | デスクトップアプリ | ★★☆ |
| ⑥ 画像生成 | 作業の流れで画像も作れる | デスクトップアプリ | ★★☆ |
| ⑦ クラウド自動化・Automations | 裏で・定期的にタスクを回す | クラウド/アプリ | ★★★ |
| ⑧ Record & Replay | 一度見せた手順を再現させる | デスクトップアプリ(Mac) | ★★☆ |
それでは1つずつ見ていきましょう。
各機能は「何ができる → どんな時に使う → 非エンジニアの実務例 → 使える環境」の順で整理します。
① コーディング・タスク実行(Codexの本丸)
コーディング・タスク実行
Codexの原点にして中心機能
コードを書く・読む・レビューする・バグを直す・テストを走らせる、といった開発作業をまるごと任せられる「コーディングエージェント」機能です。
何ができる:
「このエラーの原因を調べて直して」「この処理を自動化するスクリプトを書いて」と日本語で頼むだけで、Codexが自分でファイルを読み、コードを書き、実際に動かして確認まで進めます。
単なるコード生成ではなく、”作業を完了させる”ところまでやり切るのが特徴です。
どんな時に使う:
「エンジニアに頼むほどではない小さな改修」「毎回手作業でやっている面倒な処理を自動化したい」といった場面にぴったりです。
非エンジニアの実務例:
「毎月コピペで作っている集計をスプレッドシート用の関数やスクリプトにしてもらう」「ホームページの文言を一部だけ直してもらう」「エラー画面のスクショを見せて原因を調べてもらう」など。
コードを書けなくても、”やりたいこと”を言葉で伝えれば十分です。
使える環境:
デスクトップアプリ・クラウド(Web)・コマンド操作のCLI・エディタ拡張と、ほぼすべての入り口で利用できます。
非エンジニアが最初に触るなら、画面がわかりやすいデスクトップアプリがおすすめです。
② PC自動操作(Computer Use)
PC自動操作(Computer Use)
画面を見て、代わりにPCを操作する
Codexがあなたのパソコンの画面を”見て”、マウスを動かし、クリックし、文字を入力してくれる機能です。人間が手でやる操作を、そのまま代わりにやってくれます。
何ができる:
アプリやブラウザの画面を認識して、ボタンを押す・設定を変える・フォームに入力する、といった操作を代行します。
「連携機能(API)がないから自動化できなかった作業」も、人と同じように画面を操作することで進められるのがポイントです。
どんな時に使う:
「管理画面からデータをダウンロードする」「Webサービスの設定を変更する」といった、GUI(画面)でしかできない定型作業を任せたいときに向いています。
非エンジニアの実務例:
「毎週決まった管理画面にログインしてCSVを落とす」「請求画面を見ながら入力していく手順を代行してもらう」など。
ルーティンだけど地味に時間を取られている作業に効きます。
💡 使う前に知っておきたい注意点
この機能はデスクトップアプリで、専用の「Computer Use」プラグインを入れて使います。
MacではCodexが画面を見て操作するために「画面収録」と「アクセシビリティ」の許可が必要です。
また、支払いや機密情報を扱う操作は、必ず人が最終確認する前提で使いましょう。当初はMac中心でしたが、その後Windowsにも対応が広がっています(対応状況はバージョンにより変わります)。
使える環境:
デスクトップアプリ(Mac/Windows)。前面の画面を操作するため、実行中は他の作業と重ならないよう注意が必要です。
③ 役割別プラグイン(仕事の道具とつなぐ)
役割別プラグイン
職種ごとの”つなぎ込みパック”
Codexに外部ツールや業務アプリをつなぎ込むための拡張機能です。2026年6月には、職種ごとにまとめた「役割別プラグイン」が登場しました。
何ができる:
普段使っている業務ツールとCodexを連携させ、そのツール上のデータを使って作業してもらえます。
登場した6つの役割別プラグインは、あわせて62のビジネスアプリと110の自動スキルを内包しています。
どんな時に使う:
「自分の職種の道具をCodexにまとめて渡して、一気に効率化したい」というときに便利です。
たとえば営業プラグインはSalesforce・HubSpot・Slack・Outreachなどの営業ツールと、クリエイティブ制作プラグインはFigma・Canvaなどの制作ツールと連携します。
非エンジニアの実務例:
「営業ツールの商談データを整理して次のアクションを提案してもらう」「制作ブリーフから資料やビジュアルのたたき台を作ってもらう」「分析ツールの数字を要約してレポート化してもらう」など。
職種の”日常の道具”がそのままCodexの手足になります。
使える環境:
デスクトップアプリやCLIが中心です。
役割別パック以外にも、外部ツールをつなぐ共通規格「MCP」を使えば、対応するさまざまなサービスをCodexに接続できます(利用できるアプリは今後も増えていく見込みです)。
④ Codex Sites(言葉だけでWebアプリを作る)
Codex Sites
作って、そのまま公開までできる
「こんなページ/アプリが欲しい」と言葉で伝えるだけで、CodexがWebサイトやWebアプリをつくってくれるSites機能です。作ったものはOpenAIのサーバー上に公開でき、共有用のURLがもらえます。
何ができる:
ダッシュボード・プロジェクト管理ツール・社内向けの簡易アプリなどを、コードを書かずに作成・公開できます。
公開したページはURLを共有するだけでチームに配れ、「ChatGPTでサインイン」による社内向けの閲覧制限もかけられます。
どんな時に使う:
「わざわざ制作を外注するほどではないけれど、ちょっとしたWebツールが欲しい」というときに向きます。
非エンジニアの実務例:
「イベント告知の簡単なLP」「社内の申請フォーム的なダッシュボード」「チームで使うちょっとした集計ツール」などを、その場で作って共有する使い方です。
💡 提供範囲に注意
Sitesは2026年7月時点で「プレビュー提供」で、ChatGPT Business(初期状態で有効)とEnterprise(管理者が設定でオンにする)向けの機能です。
個人向けのPlusやFreeプランではまだ使えません(今後の拡大が案内されています)。
使える環境:
デスクトップアプリ+Sitesプラグイン。Enterpriseでは管理者による有効化が必要です。
⑤ Annotations(成果物の一部だけ指定して直す)
Annotations(アノテーション)
「ここだけ直して」を画面で伝える
Codexが作った成果物の中から、直したい部分だけを選んで「ここをこう変えて」と指示できる機能です。2026年6月に追加されました。
何ができる:
出力の一部分を指定して、ピンポイントで修正をお願いできます。
「気に入らないから最初から作り直し」ではなく、ゼロからやり直さずに狙った箇所だけ直せるのが便利なところです。
どんな時に使う:
「全体はいい感じだけど、ここの見出しだけ弱い」「この表のこの列名だけ変えたい」といった、細かい微調整を重ねたいときに効きます。
非エンジニアの実務例:
「作ってもらったLPの、このボタンの位置だけ直したい」「資料のこの一文だけ表現をやわらげたい」など。
文章で長々と説明しなくても、対象を指させば伝わるので、やり取りがぐっと速くなります。
使える環境:
デスクトップアプリ。成果物のプレビューやレビュー画面上で、対象を指定して使うイメージです。
⑥ 画像生成(作業の流れで画像も作れる)
画像生成
別ツールに切り替えず、その場で作る
Codexの会話の流れの中で、そのまま画像を生成・編集できる機能です。作業を止めて別の画像ツールを開かなくてよいのが利点です。
何ができる:
バナー・背景・イラスト・仮置き画像などを、指示に沿って作れます。
手元の参考画像を渡して、変換したり広げたりする使い方もできます。
画像生成には「gpt-image-2」というモデルが使われ、生成分はCodexの利用上限にカウントされます。
どんな時に使う:
「資料やページを作りながら、ついでに図版もほしい」というときに、流れを止めずに用意できます。
非エンジニアの実務例:
「ブログのアイキャッチ画像」「営業資料に載せる図版のラフ」「SNS投稿用のビジュアル案」など。
デザイナーに頼む前の”たたき台”を自分で用意する、といった使い方が現実的です。
使える環境:
デスクトップアプリが中心です。大量に生成したい場合は、APIキーを設定してAPI経由で使う選択肢もあります。
⑦ クラウド自動化・Automations(裏で・定期的に回す)
クラウド自動化・Automations
自分のPCを占有せず、任せておける
Codexがクラウド上の環境で作業を進めてくれる機能です。自分のパソコンを占有されず、複数のタスクを同時に・裏で走らせておけます。
何ができる:
クラウド側でCodexが必要な準備をして作業を進め、結果をまとめて返してくれます。
さらに「Automations(自動化)」を使うと、決まったタスクを定期的にバックグラウンドで実行し、結果を受信箱(Triage/inbox)に届けてくれます。
どんな時に使う:
「時間のかかる作業を任せて自分は別のことをしたい」「毎朝・毎週の定型チェックを自動で回したい」というときに向いています。
非エンジニアの実務例:
「毎朝サイトの表示崩れをチェックして報告してもらう」「週次で問い合わせ一覧を要約してもらう」「定期的に改善案を出してもらう」など。
“人が毎回やらなくていい仕事”を仕組みにできます。
使える環境:
クラウド(Web)やデスクトップアプリのクラウドモードが中心です。チャットツールと連携し、Slack上でCodexに依頼してクラウド作業を起動する、といった使い方もできます。
⑧ Record & Replay(一度見せた手順を再現)
Record & Replay
説明するより「やって見せる」
Mac上で作業手順を一度実演すると、Codexがそれを”再利用できる手順書”に変換してくれる機能です。2026年6月にリリースされました。
何ができる:
作業を録画すると、Codexがその手順を読み取り、「いつ使うか・必要な入力・手順・確認方法」をまとめたスキル(手順書)を作ってくれます。
次回からは、日付やファイル名など今回だけ違う値を渡すだけで、同じ作業を再現できます。
💡 従来のRPAとの違い
これまでの自動化ツール(RPA)は「どこをクリックしたか」を座標で記録するため、画面の見た目が少し変わると動かなくなりがちでした。
Record & ReplayはAIが「何をしようとしていたか」という”意図”を記録するので、画面が多少変わっても壊れにくいのが新しい点です。
どんな時に使う:
「毎回同じ手順を繰り返している」「自分なりのやり方があって、言葉で説明するより見せた方が早い」作業に向いています。
非エンジニアの実務例:
「経費申請」「定例レポートのダウンロード」「社内チケットの作成」「動画の公開手順」など、毎回決まった流れの作業を”見せて覚えさせる”使い方です。
使える環境:
デスクトップアプリ(Mac)。Computer Useが有効になっている必要があります。
提供プランは広め(Plus/Pro/Business/Enterprise/Eduなど)ですが、EU(EEA)・英国・スイスは初期提供の対象外です。
非エンジニアは、どの機能から触ればいい?
8つも機能があると、どこから手をつけるか迷いますよね。
コードを書かないビジネスパーソンなら、次の順番で試すのがおすすめです。
まず「① タスク実行」で1つ任せてみる
いちばんの基本。「毎回やっている面倒な作業」を1つ、日本語でお願いしてみる。ここでCodexの”実行力”を体感するのが出発点です。
「③ 役割別プラグイン」で自分の道具とつなぐ
自分の職種のツール(営業・分析・制作など)をつなぐと、一気に”自分の仕事のための相棒”になります。効果を実感しやすいステップです。
「⑦ 自動化」で”毎回やらなくていい”を仕組みに
慣れてきたら、定期的な作業を自動化に回す。ここまで来ると、単なる時短から”業務の仕組み化”に一段上がります。
PC自動操作(②)やRecord & Replay(⑧)、Sites(④)は、少し設定やプランの条件があるので、基本に慣れてからで十分です。
まずは「① → ③ → ⑦」の順で、小さく試すのが失敗しないコツです。
まとめ:機能を知ると「任せ方」が見えてくる
Codexは「コードを書くツール」から、日常業務を任せられる”実行するAI”へと広がりました。
それぞれの機能が「どんな作業を任せられるか」を知っておくと、自分の仕事のどこにハマるかが見えてきます。
この記事のポイント
✓ Codexの中心はやはり「① タスク実行」。まずここで実行力を体感する
✓ 「③ 役割別プラグイン」で自分の道具とつなぐと、一気に実用度が上がる
✓ 「⑦ 自動化」まで進めば、時短を超えて”業務の仕組み化”に届く
✓ Sites・Computer Use・Record & Replayはプランや地域の条件があるので順番に
✓ 非エンジニアは「① → ③ → ⑦」で小さく試すのがおすすめ
Codexの全体像をまだ押さえていない方は、「ChatGPT Codexとは?できること全体像を徹底解説」もあわせてご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 8つの機能は、全部使わないといけませんか?
A. いいえ。
自分の仕事に関係する機能だけ使えば十分です。
非エンジニアなら、まず「① タスク実行」を1つ試し、慣れたら「③ 役割別プラグイン」「⑦ 自動化」へ広げるのがおすすめです。
Q. 非エンジニアでも本当に使えますか?
A. 使えます。
Codexは日本語で「〇〇をやっておいて」と頼めば作業を進めてくれるため、コードの知識は必須ではありません。
実際、利用者の約2割がエンジニア以外で、その割合はエンジニアの3倍以上の速さで増えています。
Q. どの機能も、どのプランでも使えますか?
A. 機能によって異なります。
たとえばCodex Sitesはビジネス/エンタープライズ向けのプレビュー提供、Record & ReplayはMac向けで一部地域は対象外、といった条件があります。
利用前に、自分のプランと地域で使えるかを確認するのが確実です(提供範囲は今後拡大していく見込みです)。
Q. Windowsでも使えますか?
A. 多くの機能はMac・Windowsの両方で使えます。
PC自動操作(Computer Use)は当初Mac中心でしたが、その後Windowsにも対応が広がりました。
一方、Record & ReplayはMac向けの機能です。対応状況はバージョンによって更新されるため、最新情報の確認をおすすめします。
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