この記事でわかること
- Claude Codeのスラッシュコマンドとは何か・基本的な使い方
- まず覚える基本5つ+差がつくコマンド10選の厳選15コマンド
- /goal(ゴール設定で自律作業)・/rewind(やり直し)・/background(裏で働かせる)など、知る人ぞ知る機能
Claude Codeを使い始めたけれど、「チャットで指示を出すだけ」で止まっていませんか?
実はClaude Codeには、会話中に / を打つだけで呼び出せるスラッシュコマンドが数十種類も用意されています。
中には「ゴールを設定したらAIが勝手に完了まで走り続ける」「裏で作業させて自分は別の仕事に取りかかれる」といった、知らないと損する機能もあります。
ご支援先の企業でも「スラッシュコマンドを覚えただけで生産性が段違いになった」という声が多く、特にビジネス職の方にとっては”知っているか知らないか”で大きな差がつくポイントです。
この記事では、基本の5つに加え、「え、そんなことできるの?」と驚く差がつくコマンド10選を厳選してご紹介します。
スラッシュコマンドとは?——AIへの「指示」ではなく「操作ボタン」
スラッシュコマンドとは、Claude Codeの会話中に「/」に続けてコマンド名を入力することで呼び出せるショートカット機能です。
通常の日本語の指示(「資料を作って」など)とは異なり、Claude Code自体の機能を直接操作するものです。
たとえば、会話をリセットしたいとき、「会話をリセットしてください」と入力してもうまくいきません。
代わりに「 /clear 」と入力すると、一発でリセットされます。
つまりスラッシュコマンドは、AIへのお願いではなく、ツール操作の”ボタン”です。
💡 なるほどポイント
「日本語でお願いする」=AIへの指示、「/ で呼び出す」=ツールの操作ボタン。この2つを分けて考えると、Claude Codeが一気に使いこなせるようになります。
使い方はシンプル。
Claude Codeの入力欄に / を入力すると、利用できるコマンドの一覧が自動で表示されます。
そこから選ぶだけでOKです。
【基本編】まず覚える5つのコマンド
最初に、Claude Codeを使うなら誰でも知っておくべき基本コマンドを5つ押さえましょう。
① /help——迷ったらまずこれ
利用できるコマンドの一覧と説明を表示します。
Claude Codeは頻繁にアップデートされるため、新しいコマンドが知らないうちに追加されています。
迷ったらまず 「/help」
週に一度打つ習慣をつけると、新機能をいち早く活用できます。
② /clear——話題を切り替えるリセットボタン
会話をすべてクリアして、まっさらな状態に戻します。
Claude Codeは会話の文脈を覚えて応答するため、前の話題が残っていると回答がズレることがあります。
「営業資料→競合調査→議事録作成」のように1日で複数テーマを扱う場合は、テーマを変えるたびに /clear を挟みましょう。
それだけでAIの回答精度が格段に上がります。
③ /compact——長い作業でもトークン切れを防ぐ
会話の要点を残したまま自動で圧縮し、トークン(AIの処理量)を節約します。/clear との違いは、作業の続きができること。
30分以上の長いセッションでは、途中で1〜2回 /compact を挟むのがおすすめです。
「会話が長くなってきたな」と感じたら打つ、くらいの感覚でOKです。
④ /usage(cost)——「今どれくらい使ってる?」を即確認
現在のトークン使用量やコスト情報を表示します。
Claude Codeはプランによって月間の使用量上限があります。
大量のファイル処理や長文レポート生成など、トークンを多く消費する作業の前後でチェックしておくと、月末に「使いすぎていた」という事態を防げます。
⑤ /model——作業に合ったAIモデルを選ぶ
会話の途中でAIモデル(頭脳の種類)を切り替えます。
Claude Codeでは複数のモデルが選べます。
たとえば、高性能だが処理に時間がかかる「Opus」、バランス型の「Sonnet」、軽量で速い「Haiku」などがあります。
モデル使い分けの目安
✓ ちょっとした確認・雑務 → Haiku(高速・低コスト)
✓ 通常の資料作成・分析 → Sonnet(バランス型)
✓ 戦略資料・重要な分析レポート → Opus(最高精度)
この使い分けだけで、体感の作業効率とコスパが大きく変わります。
なお、/fast コマンドで高速出力モードのON/OFFを切り替えることもできます。
【差がつく編】知る人ぞ知るコマンド10選
ここからが本題です。
基本コマンドは「使い方を整える」ためのものですが、ここで紹介する10個は「AIの使い方そのものを変える」コマンドです。
知っているかどうかで、Claude Codeの活用レベルが根本的に変わります。
⑥ /goal——「終わるまで止まるな」の一言で自律作業
何がすごいのか:
通常、Claude Codeは1つの指示に対して1回応答して止まります。
しかし /goal を使うと、ゴール条件を設定するだけで、その条件が満たされるまでAIが自律的に作業を続けます。
途中で問題にぶつかっても、自分で考えて解決しながら進み続けます。
使い方:
■ 入力例
/goal 競合5社のサービス比較表が完成するまで
この一行だけで、Claude Codeは「Web検索→各社の情報収集→比較軸の整理→表の作成」を自分で判断しながら進めます。
ゴールを取り消したいときは /goal clear で停止できます。
活用シーン:
- 「営業先リスト50社分が完成するまで」→ リサーチ+リスト整理を丸投げ
- 「この提案書の構成案が3パターン揃うまで」→ 複数案の自動生成
- 「全ファイルのフォーマット統一が終わるまで」→ 大量の定型修正を自動化
💡 なるほどポイント
「/goal を覚えてから、AIに”作業の塊”を任せられるようになった」という声が多いコマンドです。1回1回指示する働き方から、「ゴールだけ渡して任せる」働き方へ切り替わります。
⑦ /effort—— Claudeの努力レベルを設定
何がすごいのか:
claudeにはHaiku、Sonnet、Opusと3つのモデルがありますが、それとは別にどこまで力を入れてタスクを進めるかという努力値を設定することができます。/effort を押すとlowからmaxまで選択することができ、maxを選択した場合は、Claudeの力を最大限生かしてタスクを進めてくれます。
ただし、トークンの消費量も通常よりも上がりますので、複雑なタスクやコーディングをする時に使うことをお勧めします。
ちなみに、デスクトップアプリの場合は「/effort」コマンドを使えず、添付の赤枠のところで設定を変えることができます。

⑧ /rewind——「やり直したい」を安全に叶える巻き戻し
何がすごいのか:
Claude Codeにファイルの編集を任せたら、思っていたのと違う結果になった…!
そんなとき、「/rewind 」を打つだけで直前の操作を巻き戻せます(/undo でも同じ)。
これだけで直前のAIの操作が取り消され、別のアプローチでやり直せます。
「/rewind があるから安心して大胆に任せられる」という声が非常に多いコマンドです。
「とりあえずやらせてみて、ダメなら戻す」
この使い方を覚えると、AIに作業を任せるハードルがぐっと下がります。
⑨ /plan——大きな作業の前に「何をするか」を確認する
何がすごいのか:/plan を使うと、AIが「これからこういう手順で作業します」という計画を先に提示してくれます。
いきなり実行に入るのではなく、計画を確認してから「OK、進めて」と承認するフローになります。
使い方:
■ 入力例
/plan 来月の営業戦略資料を作成して
AIが「①市場データ収集 → ②競合分析 → ③戦略案の整理 → ④資料の構成作成」のようなステップを提示し、あなたが確認してから作業が始まります。
大きな作業や初めての作業を任せるときに、/rewind と並んで「安心して任せられる」コマンドです。
⑩ /resume——昨日の続きから即再開
何がすごいのか:
「昨日途中まで進めた作業、今日もう一度最初から説明しないといけないの?」
いいえ。/resume を使えば、前回のセッション(会話)をそのまま引き継いで再開できます。
AIが前回の文脈をすべて覚えた状態で続きから始められるので、「前回どこまでやったっけ」と思い出す時間がゼロになります。
使い方:
■ 入力例
/resume ← 過去のセッション一覧から選ぶ /resume 営業分析 ← セッション名を指定して直接再開
「先週やっていた競合分析の続きをやりたい」「昨日の提案書の修正を再開したい」といった場面で威力を発揮します。
毎回ゼロから説明し直す必要がなくなるだけで、体感の作業効率が倍以上に変わります。
⑪ /background——AIを裏で働かせて、自分は別の仕事へ
何がすごいのか:
これは最も「え、そんなことできるの?」と驚かれるコマンドかもしれません。/background(短縮形 /bg)を打つと、今やっている作業をクラウド上に切り離して、バックグラウンドで走らせ続けることができます。
つまり、AIが裏で作業している間に、自分は別の仕事に取りかかれるのです。
使い方:
■ 入力例
/background ← 今の作業を裏に回す /bg ← 短縮形でも同じ
たとえば、大量のデータ整理をAIに任せている途中で、急ぎのメール対応が入ったとします。
そんなとき /bg と打てば、データ整理はクラウドで続行されるので、自分はメール対応に集中できます。
作業が終わったら通知が届くので、結果を確認するだけです。
一人で複数の仕事を並行して回す経営者や事業担当者にとって、”AIをもう一人の自分”として使える機能です。
⑫ /init——AIに”自分の仕事のやり方”を教える
何がすごいのか:
プロジェクトフォルダに「CLAUDE.md」という指示書ファイルを自動生成します。
CLAUDE.mdとは、Claude Codeに「このプロジェクトではこういうルールで作業してほしい」と伝えるための設定ファイルです。
一度作っておけば、次回以降Claude Codeを起動するたびに自動で読み込まれるため、毎回同じ説明をする必要がなくなります。
使い方:
■ 入力例
/init
たとえば「営業資料フォルダ」で実行すると、AIがフォルダの中身を読み取ってCLAUDE.mdの雛形を自動生成します。
「資料は必ずですます調で書くこと」「価格表は最新のpricing.xlsxを参照すること」などのルールを追記しておけば、AIがそのルールを自動で守って作業してくれます。
CLAUDE.mdの詳しい書き方はこちらの記事で解説しています。
⑬ /memory——好みや前提条件をAIに覚えさせる
何がすごいのか:
Claude Codeの「メモリ」機能を管理します。
AIに覚えておいてほしいこと——会社名、ターゲット顧客、文章のトーンなど——を保存しておけば、次のセッションでも自動で参照されます。
使い方:
■ 入力例
/memory
保存済みのメモリ一覧が表示され、追加・編集・削除ができます。
以下のような情報を保存しておくと、AIの出力品質が安定します。
- 自社の事業概要・サービス名・ターゲット顧客
- 文章のトーン(「ですます調」「カジュアル」など)
- よく使うファイルの保存場所
- 過去に決めたルールや方針
⑫ の /init(CLAUDE.md)がプロジェクト単位の設定なのに対し、/memory はユーザー個人の設定です。
両方使うことで、「このプロジェクトのルール」と「自分自身の好み」をAIが同時に理解してくれます。
⑭ /voice——タイピング不要、話すだけで指示できる
何がすごいのか:
音声入力モードをON/OFFに切り替えます。
キーボードを打つ代わりに、マイクに向かって話すだけでAIに指示を出せます。
使い方:
■ 入力例
/voice ← ON/OFFを切り替え /voice hold ← ボタンを押している間だけ音声入力 /voice tap ← タップで開始/停止
「長い指示を打つのが面倒」「移動中にさっと指示を出したい」という場面で便利です。
特にスマホでClaude Codeを使うとき、音声の方がはるかに速いケースが多いです。
⑮ /schedule——定型業務を自動で回す「ルーティーン」
何がすごいのか:
決まった時間に自動でタスクを実行するルーティーン(定期実行)を設定できます。
たとえば「毎朝9時にニュースを収集してまとめる」「毎週月曜にレポートを生成する」といった繰り返し業務を自動化できます。
使い方:
■ 入力例
/schedule
対話形式でルーティーンの設定ができます。
「何を」「いつ」「どの頻度で」実行するかを指定するだけです。
活用シーン:
- 毎朝の業界ニュース収集→要約レポート生成
- 毎週の営業数値集計→週報の下書き作成
- 毎月の競合サイトチェック→変更点の通知
繰り返しの定型業務を自動化すれば、その分の時間を本来注力すべき仕事に使えます。
ルーティーン機能の詳しい使い方はClaude Code入門記事で解説しています。
全15コマンド一覧表
今回紹介した15コマンドを、目的別に整理しました。
| カテゴリ | # | コマンド | 一言で言うと |
|---|---|---|---|
| 基本の5つ | ① | /help | コマンド一覧を表示 |
| ② | /clear | 会話をリセット | |
| ③ | /compact | 会話を圧縮して続行 | |
| ④ | /cost | 使用量・コストを確認 | |
| ⑤ | /model | AIモデルを切り替え | |
| AIを自律的に動かす | ⑥ | /goal | ゴール達成まで自動で走らせる |
| ⑦ | /effort | Claudeの努力量を設定 | |
| ⑨ | /plan | 事前に作業計画を確認 | |
| ⑮ | /schedule | 定期実行を自動化 | |
| 安心して任せる | ⑧ | /rewind | 操作を巻き戻し |
| ⑭ | /voice | 音声で指示を出す | |
| AIを自分仕様にする | ⑫ | /init | CLAUDE.md(指示書)を生成 |
| ⑬ | /memory | 好み・前提条件を記憶 | |
| セッション管理 | ⑩ | /resume | 前回の続きから再開 |
| ⑪ | /background | 裏で作業させて自分は別の仕事へ |
まとめ——まずは /help から、次に /goal を試してみよう
Claude Codeのスラッシュコマンドは、AIへの指示とは別の”ツール操作のショートカット”です。
今回は基本5つ+差がつく10選の合計15コマンドをご紹介しました。
まとめると、Claude Codeのコマンドは大きく4つの役割に分かれます。
この記事のポイント
✓ 基本操作:/help・/clear・/compact・/cost・/model で土台を整える
✓ 自律作業:/goal でゴール設定、/schedule で定期実行。AIが自分で考えて動く
✓ 安心して任せる:/rewind で巻き戻し、/plan で事前確認。失敗を恐れず大胆に任せられる
✓ 自分仕様にする:/init・/memory でルールと好みを覚えさせる。使うほど精度が上がる
まずは /help でコマンド一覧を確認し、次に /goal で1つ作業を丸投げしてみてください。
「AIにここまで任せられるのか」という感覚が掴めたら、もう後には戻れません。
是非参考にしてみてください。
※本記事でご紹介したコマンドに、デスクトップアプリでは使えないコマンドも含まれています。
よくある質問(FAQ)
Q. スラッシュコマンドはスマホからも使えますか?
A. Claude Codeのモバイルアプリ(iOS/Android)でもスラッシュコマンドは利用できます。
入力欄に / を打つとコマンド候補が表示されます。
Q. /clear と /compact はどう使い分けますか?
A. /clear は会話を完全にリセットし、まっさらな状態に戻します。/compact は会話の要点を残したまま圧縮するので、同じ作業の続きができます。
「話題を変えたい」→ /clear、「同じ作業を続けたいがトークンを節約したい」→ /compact です。
Q. /goal と /background は組み合わせて使えますか?
A. はい、組み合わせることができます。/goal でゴールを設定した後に /background で裏に回せば、AIがゴール達成まで自動で作業している間に、自分は別の仕事ができます。
これがClaude Codeの”一人で複数の仕事を回す”使い方です。
Q. /init と /memory の違いは?
A. /init で作るCLAUDE.mdは「プロジェクト単位」の設定です(例:このフォルダでは営業資料をですます調で書く)。/memory は「ユーザー個人」の設定です(例:自分の会社名はOrcaで、ターゲットは中小企業)。
両方を設定すると、AIが「プロジェクトのルール」と「あなた自身の好み」を同時に理解してくれます。
Q. 無料プランでもスラッシュコマンドは使えますか?
A. Claude Code自体がPro以上の有料プランで利用できる機能です。
有料プランに加入していれば、スラッシュコマンドは追加料金なしですべて利用できます。
ただし、ターミナルとデスクトップアプリで表示されるコマンド数に違いはありますので、お手元のClaudecodeを開いてお確かめください。
Q. コマンドの最新一覧はどこで確認できますか?
A. Claude Code内で /help と入力するのが最も確実です。
コマンドは定期的に追加・更新されるため、Webの情報よりも /help の一覧が常に最新です。
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