AI情報

今週のAIアップデートまとめ(7/18〜7/24):Claudeが「録画」で仕事を覚える・GrokがExcel常駐・Gemini 3.6 Flash

この記事でわかること

  • 今週のAIは「性能競争」以上に、人の仕事のやり方そのものを覚えさせる/いつものアプリの中で動かす方向に進んだこと
  • 目玉=Claude Coworkの「Record a Skill」=作業を画面録画するだけで、その手順がAIの再実行できるスキルになる(コード不要)
  • GrokがExcel・Outlookに常駐し、Claudeの音声モードが日本語で実務レベルに到達したこと
  • Gemini 3.6 Flash(17%値下げ)やGrok 4.5の全端末展開で、高性能AIが「日常の値段・場所」に近づいたこと

FOR BUSINESS

「今週の新機能、自社の業務にどう活かせばいい?」を一緒に整理します

AIサービスの詳細・無料相談はこちら →

2026年7月18日〜24日の1週間は、新しいモデルの発表そのものよりも、AIが「人の仕事のやり方」を覚え、いつも使っているアプリの中で動き出したことが目立った週でした。
とくに非エンジニアの方に関係が深いのが、Claude Coworkの新機能「Record a Skill(録画してスキル化)」です。
この記事では、今週の動きを3つの潮流に整理して、それぞれ「どんなときに使えるか」までやさしく解説します。

潮流 今週の主な動き ビジネスへの示唆
① AIが「あなたのやり方」を覚え、いつもの場所で動く Claude Cowork「Record a Skill」/Grok for Excel・Outlook/Claude音声モード×コネクタ(日本語対応) 「AIに指示を書く」から「見せる・話す・その場で使う」へ
② モデルが速く・安く・どこでも Gemini 3.6 Flash(約17%値下げ)/Grok 4.5を全端末に展開/Claude Fable 5のプラン整理 高性能AIが「日常の値段・場所」に近づく
③ 新しい用途と、コスト・情報の統制 ChatGPT Health(米国で全ユーザーに/日本は未展開)/OpenAI APIの支出上限 用途が広がるほど、コストと情報の管理も同時に設計する

潮流①:AIが「あなたのやり方」を覚え、いつものアプリの中で動き出した


今週いちばんの注目は、AIへの「教え方」と「使う場所」が大きく変わったことです。
これまでは「AIに文章で指示を書く」のが基本でしたが、今週は「録画して見せる」「話しかける」「使い慣れたExcelやOutlookの中で動かす」という動きが一気に前に出ました。

Claude Cowork「Record a Skill」=録画するだけで作業がAIのスキルになる(7/21)

7月21日、AnthropicはClaude Coworkのデスクトップアプリ(Mac)に、「Record a Skill(スキルを録画する)」機能を追加しました。
やることはシンプルで、自分がいつもやっている作業を画面録画し、声で説明しながら一度やって見せるだけで、Claudeがそれを「再実行できるスキル」に変換してくれます
次からは同じ作業を、指示を書き直さなくてもAIに任せられるようになります。

ここでいう「スキル」とは、AIに覚えさせた”業務の型”のことです。
これまでは、この型を作るのに文章で手順を書く必要がありました。

それが「録画して見せる」だけで作れるようになった、というのが今回の大きな変化です。
対象はPro・Max・Teamプラン(現時点でMacのデスクトップアプリ・約10分まで録画可能)で、録画した動画・音声は保存されず、手順のスクリーンショットだけが残る仕組みです。

💡 なるほどポイント

「AIに任せたいけど、手順を言葉で説明するのが面倒」——この最大のハードルを、”一度やって見せる”だけに変えたのがRecord a Skillです。
属人化しがちな「あの人にしかできない作業」を、録画1本で組織のAIに引き継げる、という発想の転換です。

GrokがExcel・Outlookに常駐(7/20・7/21)

xAIは、GrokをMicrosoft 365の無料アドインとして提供し始めました。
7月20日に「Grok for Excel」、翌21日に「Grok for Outlook」を公開し、Word・PowerPoint版もそろっています。
Excelでは、表を選んで日本語で質問すると、数式の作成・ピボット集計・傾向分析までを、参照したセルを示しながら返してくれます。
Outlookでは、長いメールスレッドの要約・自分の文体での返信下書き・受信箱の整理ができ、送信だけは自分の操作で行う設計です。
いずれも中身はフラッグシップの「Grok 4.5」が動いています。

Claudeの音声モードが「Opus・Sonnet」に対応し、日本語で実務レベルに(7/23)

7月23日、AnthropicはClaudeの音声モードを大幅に強化しました。
これまで音声はHaiku(軽量モデル)だけでしたが、より賢いOpus・Sonnetでも話せるようになり、日本語を含む多言語で、話しかけるだけでメールの要約・返信下書き・予定変更まで頼めるようになりました。
GmailやSlack、Canvaなどの連携(コネクタ)にも対応し、「移動中に声で壁打ちしながら、そのまま実務を進める」使い方が現実的になっています。
スマホ・デスクトップ・ブラウザで利用でき、無料プランはHaiku+コネクタ1つ、有料プランは上位モデル+全コネクタが使えます。

潮流②:モデルが「速く・安く・どこでも」使えるようになった


今週は各社のモデルが「日常使い」に寄る動きも続きました。
高性能なAIが、特別なものから毎日の道具へと値段も場所も近づいてきた週です。

Google「Gemini 3.6 Flash」=約17%値下げで全ユーザーに(7/21)

Googleは7月21日、日常タスク向けの高速モデル「Gemini 3.6 Flash」を公開しました。
前世代より使うトークン量を最大17%減らして実質的に安くなり、コーディング・文書仕事・画像などマルチモーダルの性能も向上しています。
GeminiアプリやAPI、AI Studio、Vertex AIなどで即日利用でき、あわせて軽量版「3.5 Flash-Lite」も登場、さらに次世代「Gemini 4」の予告も出ました。
知識のカットオフも2026年3月まで新しくなっています。

xAI「Grok 4.5」をiOS・Android・Web・Xの全端末へ(7/22)

7月22日、xAIは最上位モデル「Grok 4.5」を、grok.com・X・iOS・Androidのすべてで使えるようにしました。
「Opus級」と位置づけられる性能で、複数シートのExcel作成・アウトラインからのスライド生成・長いPDFの要点抽出などを、スマホでも最後までやり切れるのが特徴です。
先ほどのExcel・Outlookアドインも、この4.5が中身を動かしています。

Anthropic「Claude Fable 5」のプラン提供条件を整理(7/18)

7月18日、Anthropicは最上位モデル「Fable 5」の提供条件を整理しました。
Max・Team Premiumプランでは利用枠の50%までFable 5を常設で含める一方、Pro・Team Standardではサブスク枠には含めず、使った分だけ課金する「従量(クレジット)」方式に寄せる形です。
「一番高性能なモデルは上位プランか従量で」という住み分けが、今後の各社の基準になりそうです。

潮流③:新しい用途の拡大と、コスト・情報の「統制」


用途が広がる一方で、「使いすぎ」や「情報の扱い」をどう管理するか、という統制の動きも同時に出てきました。
AIの用途が広がるほど、コストと情報の管理を同じタイミングで設計しておくことが欠かせません

OpenAI「ChatGPT Health」を全米ユーザーに(7/23・日本は未展開)

OpenAIは7月23日、健康情報を扱う「Health in ChatGPT」を、米国の全ログインユーザー(18歳以上・全プラン)に展開しました。
Apple Healthや医療記録を安全に連携し、検査結果や服薬・睡眠などを整理して個別の質問ができます。
ただし医療行為の代替ではない位置づけで、現時点で日本は対象外です。
「AIが個人の専門領域(健康・お金など)にどこまで踏み込むか」を占う動きとして押さえておくとよいでしょう。

OpenAI APIに「支出の上限(ハードリミット)」(7/20)

7月20日、OpenAIはAPIに組織・プロジェクト単位の「支出上限」を追加しました。
上限に達するとAPIが自動で止まるため、AIを社内システムに組み込む際の「請求が想定外に膨らむ」リスクを防げます。
開発・情シス・経理にとっては、AI活用を広げるうえでの安心材料になります。

明日からできる3つのアクション


01

「毎週やる作業」を1つ、録画でスキル化してみる

請求書の整理、定例レポート作成など、繰り返しの作業を1つ選び、Claude Coworkの「Record a Skill」で一度やって見せる。属人化していた作業をAIに引き継ぐ第一歩になります。

02

ExcelとメールにAIを「常駐」させる

Grok for Excel/Outlook(無料アドイン)を試し、いつもの集計やメール返信をアプリの中で頼んでみる。ツールを切り替えずに済むぶん、定着のハードルが一気に下がります。

03

「使う前のルール」を先に決めておく

健康・顧客情報など機微なデータの扱いや、API利用時のコスト上限を先に決めておく。用途を広げる前に統制を設計しておくと、あとで慌てずに済みます。

まとめ:AIは「触るもの」から「自分の仕事を覚えさせるもの」へ


今週の3潮流を一言でまとめると、AIは「開いて使うもの」から、「自分の仕事のやり方を覚えさせ、いつもの場所で働かせるもの」へと進んでいます
とくにClaude Coworkの「Record a Skill」は、非エンジニアでも”録画1本”で業務をAIに引き継げる点で、属人化の解消や社内での仕組み化に直結します。
大事なのは、話題のツールを追うことではなく、自社のどの業務に、どう定着させるかを設計することです。

よくある質問(FAQ)


Q. Claude Coworkの「Record a Skill」は、プログラミングの知識がなくても使えますか?
A. はい。文章で手順を書く必要はなく、いつもの作業を画面録画して声で説明しながら一度やって見せるだけです。あとはClaudeが手順を読み取り、再実行できるスキルとして提案してくれます(Pro・Max・Teamプラン、現時点ではMacのデスクトップアプリが対象)。

Q. Grok for Excel/Outlookは有料ですか?
A. Microsoft 365の無料アドインとして追加できます。Excelでは数式作成や集計・分析、Outlookでは要約や返信下書き・受信箱整理ができ、送信は自分の操作で行う設計です。

Q. Claudeの音声モードは日本語に対応していますか?
A. はい。今回の強化で日本語を含む多言語に対応し、話しかけるだけでメール要約・返信下書き・予定変更などを頼めます。GmailやSlackなどの連携にも対応しています。

Q. Gemini 3.6 Flashは何が良くなったのですか?
A. 前世代より使うトークン量が最大17%減って実質的に安くなり、速度と品質のバランスが向上しました。GeminiアプリやAPIなどで即日使え、日常の文書仕事や簡単なプロトタイプ作りの敷居が下がっています。

Q. ChatGPT Healthは日本でも使えますか?
A. 現時点では米国のみで、日本は対象外です。健康や医療のような機微な領域にAIがどこまで踏み込むかを占う動きとして、方向性を押さえておくとよいでしょう。

「今週の新機能、うちの業務のどこに使える?」を一緒に整理しませんか

株式会社Orcaは中小企業向けに、完全カスタムのAI研修と伴走型のAI活用支援を提供しています。
「まず自社のどの作業から始めればいいか分からない」という段階で構いません。お気軽にご相談ください。

無料相談する →

サービス内容と料金を見る

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

Summer Campaign 2026

3社限定の無料体験枠、
受付中です

夏季限定 AI基礎研修(60分)を無料でお試しいただける機会を設けました(3社限定・8月31日申込締切)
  • オンライン開催/20名程度まで
  • 実施は2026年9月中
  • 弊社サービスを初めてご利用の企業様が対象
募集要項を見る
社内のAI活用レベルは?
AI活用診断ツール

12の質問に答えるだけで、社内の"AI活用ステージ"と次の一歩がわかります

生成AI活用ステージ診断 診断をはじめる(無料・約5分)

AI Research & Support

AIを、
組織の標準へ。

AIを、組織の標準へ。 | Orca
  • 合計10以上のAIツールに対応
  • 研修プラン・顧問プラン・ご支援例あり
  • 助成金活用プランあり
AIサービス詳細を見る
TOP